積極的自己洗脳とテーマパーク ~ユニバーサルスタジオジャパンの技術~
お盆は、大阪の街と、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に研修に行ってきました。
研修と言っても、USJのスタッフから教育を受けるわけではありません。
積極的な自己洗脳と、テーマパークの世界観づくりの構造を学ぶためです。
昔の私は、テーマパークというものに醒めた感覚を持っていました。
例えば、ディズニーランドに行ったとしましょう。
そうすると、こんな風に考えるわけです。
「なるほど、この建物は上層部分を小さくすること遠近感を強くし、テーマパークを広く見えるようにさせているんだな」とか…
「ファストパスを配ることで乗り物の待ち時間に買い物をさせて、入場料以外の収益を上げるんだな」とか…
こんなことを考えながら時間を過ごしていました。
一緒にいる人からすると、嫌でしょうね。(笑)
没頭して楽しもうとしているのに、カラクリがバラされて夢から醒めてしまうのですから。
これは自分のクセでもあります。
物事を客観的に、分析に観ることで、構造を取るというクセです。
これは気功師や、コンサルタントにはとても重要な思考であります。
例えば、なんとなく気功をかけてクライアントに働きかけるのではなく、クライアントのゴールは何か?それを妨げているものは何か?を考え、突き止め、そこにピンポイントな気功をかけることで、より気功がしっかり機能するのです。
一方で、客観的過ぎることも問題があることが分かってきました。
没入しにくいのです。
気功というのは不思議なもので、先ほどの通り、クライアントの分析が必要だし、その際には客観的に、分析的に、構造を取る必要があります。
しかし、気功をかけるときには、ちょっとメルヘンな世界というか、イマジネーションの世界に入り浸る必要もあるのです。
手から光が出たり、相手の身体の中が情報として見えたり、蟲が見えたりするのです。
だから、イマジネーションの世界に浸るということも、とても大切なのです。
この大切さが施術や、気功を鍛えていく中で分かったのです。
なので、最近はテーマパークを思いっきり楽しむことにしています。
そうなると、テーマパークは二つの点で私の糧となります。
一つは、テーマパークの仮想空間を思いっきり楽しみ、自己洗脳されるということです。これにより、イマジネーションの世界に浸り、そこで笑ったり、驚いたり、悲しんだりする技術が身に付きます。
こうして、物理次元ではなく情報次元を見る力が高まります。
例を示しましょう。乗り物と映像でワープさせるような感覚をもたらすアトラクションがあったとします。醒めた目で見れば、乗り物を揺らさせて、映像を立体的に見せることで、ワープしているような感覚に陥らせている、と客観視できます。それを分かりながら、思いっきり驚いてみたり、思いっきり笑ってみるのです。そうすると、脳が勘違いして、没入していきます。
こういう訓練をしていると、ゴールをビジュアライゼーションするスキルが高まったり、クライアントの身体に情報的に入り込んでいく感覚が強くなったりします。
そして、クライアントが洗脳されている感覚が分かったり、それに共感できるようになるのです。
極めて重要なスキルと感覚ですよね。
そして、二つ目。その乗り物が終わった後に客観視して、分析するのです。
「乗り物を前後左右に揺らしながら、渦巻きの煙を回すことでワープしている感覚をもたらしているんだな」とか…
「あのタイミングで驚かせることによって変性意識に入れて、次のシーンに脳が移りやすくなったんだろうな」とか…
と考えるのです。
そうすると、脳の認知構造が分かってきますし、認知科学の復習としても絶好の材料となるわけです。
大阪の街も同じです。
私は、グルテンフリーを実践しているので、本来は小麦粉を食べません。
しかし、食べて食べて食べまくりました。たこ焼き、お好み焼き、焼きそばなどなどを…「おいしい!おいしい!」と言って食べるわけです。(まあ、実際、小麦粉はドラッグと同じように中毒性がありますからおいしいのです。)
で、バリバリの関西弁で面白いことを言ってくるお店の人とゲラゲラ笑いながらお酒を飲むのです。そして、「大阪に来たって感じがするな~!楽しい!」と言って楽しむのです。
そして、旅を振り返ります。何をしたか、何が楽しかったか、何故楽しいと思えるのか、を分析します。
言ってみれば、私たち気功師にとって、すべての瞬間が学びとなるのです。
それにしても、USJのアトラクションは本当に楽しかったです。アトラクションの動き、CG、ナレーション、建物の作り方などなど、さすが世界レベルのテーマパーク!!
是非、皆さんも学びに行ってみてください。
そして、自分は没入し(洗脳され)やすいタイプか、客観視、分析し過ぎなタイプかを見極め、両方を身に付けられるようにしてみましょう。^^